「ウケる」イベントのための「企画」の考え方と「広報」のやり方

 ~ワクワクさせるような手法とは~

 

日 時:令和元年6月22日(土)13:30~15:30
場 所:岩国市中央公民館 第3講座室
講 師:佐野 透氏(こころざし創造研究所 代表)

参加者:20名

●目的

 イベントの企画立案から実施までの手法をわかりやすく学び、団体のイベントや講座開催に役立ててもらう。また、広報や集客方法などのノウハウを事例と共に紹介し、団体の活動の活性化につなげる。

 

1.イベント企画は怖くない!

イベントは 企画 ⇒ 準備 ⇒ 実行 の3段階 

1)「企画」には何をすべきかの型がある

 ①だれに  :誰と仲良くなりたいか(人とのつながり、ファンを増やす)

 ②なにを  :感じてもらいたい価値は何か(活動の取組みを知ってもらう)

 ③な ぜ  :どうしてその価値を感じてもらいたい?

 ④どうやって:どうすれば価値を分かってもらえる?(イベントの中身)

 ⑤い つ  :対象者が参加しやすいタイミング

 ⑥どこで  :どんな環境で実施し、どんなルートで広報?(アクセスしやすいか、駐車場有か)

2)「準備」の型

 会場の確保・ゲストの打診・資金の確保・必要手続き・広報集客・進行計画作成

3)「実行」の型

 台本の準備・物品調達・スタッフ配置・イベント進行・支払、経理・報告、お礼

 

2.「おもしろい」ってなんだろう

イベント = 自分が持っている“価値”を参加者に“体験”を通じて、出会ってもらう活動

人に「変化」を促すもの (“人が変化する”ことが“おもしろみ”)

〇「価値」… 取組みの中にある“ポジティブな理由” 

 =自分の時間とお金を使ってまで活動する「幸福感」や「満足感」

〇「おもしろみ」… みんなの興味とあなたの価値が一致する領域

 =価値の部分を刺激し合う部分

〇みんなに得てもらう「体験」とは

 知らなかったことを知ること

 感情を揺さぶる瞬間があること(データばかりでなく、気持ちを刺激する内容)

 「悩みを解決する」「楽しい気分になれる」体験を提供

〇「変化」とは

 ①成長を実感できること

 ②視界・視野が広くなること ⇒ 変化を得られたとき、本当の意味での

 ③新しいつながりが得られること 「おもしろい」を感じる

 

3.企画づくりの重要テクニック

 ①ペルソナ分析 ~ターゲットを徹底的に具体化する~

  対象者を絞り込む!(これまでの参加者傾向/来てほしい参加者の想定)

 ②ブレインストーミング ~数打ちゃあたる発想法~ 

  アイデア出し ← みんなで思いつく限り、全部吐き出す!

 ③マインドマップ ~関連付けで見える化してみる

  アイデア出しのコツ ①深堀りする ②広げる ③関連付ける

 

4.はじめての広報・宣伝・集客

「明確な対象」×「明確な表現」×「多様な媒体」×「接触回数」= 成果

 ①明確な対象:絞り込まれた対象者

 ②明確な表現:対象者に価値を伝え、体験、どんな変化があるかを表現

 ③多様な媒体:メッセージを届けるためのツール

  対象者が目にする媒体(チラシ、新聞、CATV等)で情報拡散

 ④接触回数:1回限りでなく、何度も複数の媒体で見ることにより興味を持たせる

 

5.ミニワークショップ

「イベント企画10分1Rチャレンジ」

 ①各個人でイベント企画を考案

 ②相互発表(4人グループに分かれてプランを発表する)

 

●まとめ

・イベント開催においての基本の型「企画・準備・実行」

・イベントのおもしろみ:持っている「価値」を参加者に「体験」を通して「変化」を促すもの

・企画作りの重要テクニック「対象者の絞り込み・全てのアイデア出し・イメージの見える化」

・「広報」「宣伝」「集客」のやり方

 ターゲットを絞り込み、多様な媒体を使って多回数接触させることにより興味を持たせる

・講座を踏まえてプランを考案し、グループで発表