実践!ファシリテーショングラフィック入門講座

日 時:2020年8月22日(土)9:30~12:00
場 所:岩国市中央公民館 第1講座室
講 師:小柳明子氏(NPO法人市民プロデュース理事)

参加者:14名

●講師自己紹介

●講座

1.アイスブレイク

 簡単な質問(字や絵を描くのが苦手か等)に挙手し、緊張をほぐす

 参加者が自己紹介(この講座に何故参加したのか等)

 このワークショップは、

 ①たくさん描いてみる

 ②たくさん見せ合う

 ③迷ったら楽しい方を選ぶ

 ④絵が下手、苦手は禁句!

2.ファシリテーショングラフィック(FG)とは

 グラフィックハーベスティング(ハーベスト=成果の収穫)

 グラフィックレコーディング(レコード=記録)

 絵や文字、色を使って話し合いを見える化することで、進行を促し過程が共有でき、話を終わりではなく、話し合いの成果を次の流れにつなげることができる。

 特性は、

 ①価値観の違いや知恵を共有できる。

 ②全体的に見て理解できる。

 ③子供からお年寄りまで、視覚で印象にはいりやすい。外国人等多様な主体の人たちまでもつなぐことができる。

3.グラフィックは何がいいの?

 ①全容がわかる

 ②ワクワク、ポジティブな印象を与える

 ③その場にいない人とも共有できる

 ④後で見返して振り返ることができる

 ⑤価値観が違う多様な主体をつなぐ

 ⑥直観的、全体的に理解できる

 ⑦学びや理解を深める

 ⑧文字で表現し難い感情や雰囲気を拾うことができる

ワーク1 説明文だけを聞いて、図に書いてみよう

 お題の図を見た1人の参加者が言葉だけで説明し、皆で想像して図を描いてみる

 →文字以外のことを情報で描きとることができるのがFGの役割

ワーク2 アイコンを描いてみよう

 A3用紙に色々な線や〇△◇を自由に描き、形を活用して人やモノをたくさん描いてみる

 →アイコンの基本

  ①People:人、年齢、表情、動作

  ②Place:場所

  ③Process:矢印を活用して過程を表現

  ④sPeech:ふきだし、メモ

ワーク3 テーマに沿ったグラフィックを描こう

 A3用紙に自由に絵・文字・色で描く

 →話し合いだけだと、聞く人によって情報の受け取る量や質が違う。グラフィックがあることで、話す側は”話の迷子”を防ぐことができ、聞き手側にも話全体の情報格差が生じない。

ワーク4 講師のストーリーを聞いてグラフィック(見える化・記録)を実践しましょう

 タイトル:ファシリテーショングラフィック

 →模造紙にまとめ、皆で見せ合いギャラリーワーク。いいと思ったFGに”いいねマーク♡”を付ける。

4.チェックアウト(講座の感想等)

 今までは文字だけで会議を進めてきたが、これからは下手なりに絵を入れて説明してみたい。

 勉強したことを踏まえて、自分たちの活動についてのポスター作りに挑戦してみたい。

 SNSでコラムを書いているが、専門用語など理屈っぽい内容が多かったかもしれない。いかにわかりやすく伝えるか、これから伝える方法を考える良い機会になった。

●所感

 コロナ感染拡大防止のため延期となった2月29日(土)の再講座。コロナ感染症対策に加え、熱中症対策にも気を遣った。コロナ禍にも関わらず、会場は人数制限いっぱいの参加者となり、講座への関心が高いことが伺えた。

●アンケート結果

1.この講座は参考になったか?

 大変参考になった  12

 参考になった    1

 参考にならなかった 0

2.どんな内容が印象に残ったか?

 とにかく自分で絵にしてみる。

 ○△◇と☆を組み合わせると何でも描ける。

 街で目にするイラストを覚える。

 絵、文字、色の使い方。

3.「言葉」や「文字」だけでは伝わらない第3のコミュニケーションツール「グラフィック」をどんなところで使うか?

 サークル内の説明

 ミーティング

 会議、プレゼン

 セミナー、本のまとめ

 ポスター

 パワーポイントや講義

 広報誌にやわらかさを加えるため

 イベントの要約

 話し合いの中で見える化したい時

4.感想

 絵が苦手だったがいつの間にか下手でも楽しくなった。

 コロナで延期しても参加できたことに感謝。

 絵心のない者には肩身の狭い講座だった。

 視覚でとらえる事の重要性を再認識した。

5.この講座をどうやって知ったか?

 市の広報誌  1

 チラシ    7

 ポスター   0

 知人の紹介  1

 主催者の案内 3

 その他    1

6.性別、年代は?

 男性 6

 女性 7

 20代 0

 30代 1

 40代 3

 50代 4

 60代 4

 70代 1