日本NPOセンター初任者研修2020(第1回)

日 時:2020年9月4日(金)15:00~17:10

場 所:Zoomによるオンライン参加

主 催:日本NPOセンター

講 師:吉田健治氏(NPO法人日本NPOセンター事務局長)

    永井美佳氏(社会福祉法人大阪ボランティア協会常務理事・事務局長)

参加者:全国支援センター他66名

●Zoomの簡単なレクチャー

 チャット、反応、ギャラリービュー切り替えなど

●NPO法と市民活動の意義(吉田健治氏)

・民間非営利組織(Nonprofit Organization)

 政府の支配に属さないこと

 利益を構成員に分配せず、活動目的の費用に充てること

 社会的に責任ある体制で、継続的な団体

・日本NPOセンターが支援するNPOの対象の定義

 20分野の市民活動団体の民間非営利組織/民間の立場で活動/法人格の有無や種類を問わない

・NGO

 政府でない組織(非政府組織)

 地球規模の問題解決に取り組んでいる民間の団体

・NPO

 ≠NPO法人

 ≒市民活動団体

 =ボランティア(市民活動は自発的なもの)

・特定非営利活動促進法

 市民が行う自由な社会貢献活動、公益の増進に寄与することが目的

・NPO支援機能

 ネットワーキング、コーディネーション、相談、資金・専門技術、仲介、活動拠点提供等

・NPO支援センターに関する2つの概念

 ①インターミディアリ(仲介機関)

  資源提供者と非営利組織間の仲介・調整することにより、資源提供者機会を創出し、発展させる機関

 ②インフラストラクチャー・オーガニゼーション

  情報提供、人材開発、アドボガシー(政策提言)、調査研究といった力量形成

・NPO支援センターの分類と2つの類型

 設置運営形態 民設民営・公設民営・公設公営

 機能 NPO支援組織・NPO支援施設

・現状

 NPO法人の設立支援業務の需要は減少

 指定管理制度におけるNPO支援施設の運営は厳しさを増す

 行政サービスの市場化が進む中、民間のNPO支援組織の立ち位置が問われている

●NPO支援センターの役割~大阪ボランティア協会の実践より~(永井美佳氏)

・大阪ボランティア協会

 民設民営、NPO支援施設

・センターの取り組み

 ミッション

  ①市民自治の確立

  ②創造的に社会を変えようとする人たちの支援と変革の実行

  ③市民の力が発揮されるための支援

 社会にうねりを作り出すコーディネーション機関のモデルを目指す

 事業テーマ

  社会孤立の抑制・解消事業、災害支援・防災事業の充実

 機能

  場づくり、参加の促進、仮説をもって理論化

・NPOに特化

 ネットワーキング、コーディネーション、相談・コンサル、研修企画開発、資金・専門技術等資源紹介、活動拠点の提供