日 時:2021年7月17日(土)13:00~16:00
場 所:山口セミナーパーク 講堂
主 催:山口県(企画運営:NPO法人市民プロデュース)
参加者:70名
●山口県中山間地域づくり推進課長あいさつ
急速な人口減少、高齢化にある県内中山間地域。地域の主体的な取り組みと学び合う関係性づくりを目指す。
●基調講演「中山間地域の可能性~維持から創造への転換」
伊藤一統氏(宇部フロンティア大学短期大学部教授)
・これまで防衛的措置の視点で地域づくりがされてきた。
・ないものを嘆くのではなく、あるものの価値に気づく。
・価値に気づく、価値をみなおす、価値をつくって育てていく。
・チャンスを逃さないことと、情報を仕入れることが、運をつくっていくことにつながる。
・防衛的思考から攻撃的思考へ。
・多様性を受け入れた「開かれた町」をつくる。
・組織づくりが地域づくりの基本。
●実践報告
井出崎小百合氏(NPO法人もりのこえん代表理事)
・「あなたたちは生きているだけで尊い」と言ってくれる地域で育つことは、子どもたちにとってこの上ない幸せ。
・地域の人が大切にしてきた暮らしや文化を大切にする。
●実践報告
長谷亮佑氏(NPO法人山口ヘルスプロモーションネットワーク代表)
・病院での医療のみでは、「健康」は得られない。「人」が生活している「地域」に出よう。
・人のつながり・地域の力と健康の好ましいスパイラルを生む。
●登壇者3名のトークセッションと質疑応答
・長谷氏
地域づくりや活性化で何を目指すかは地域によっても違うし、人によっても考え方が違う。全員が一致することはない。
どんな活性化をしたいのかを決めるのは、地域でなければできない。外部人材は、それに合わせて全力でサポートする。
・井出崎氏
七夕の短冊に「地域の願い事」を書いてもらった。今のままの地域であり続けたいだけなんだなということが分かった。
いま地域にあることそのものが、価値のある素晴らしいのだということを認識してもらいたい。地域が何を望んでいて、それに対して自分たちは何ができるかということ。
・伊藤氏
地域計画をつくるコミュニティが増えているが、総花的な計画になってしまっている。
どういう方向に進みたいのか「方向性」を定めることと、やることを1つ決めること。
地域を維持しないといけないという思考が強すぎると、空回りしてしまうこともある。
多様な主体との連携・協働を進めることで、中山間地域の価値を見出すことができる。